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映画を観た記録

映画の感想を書きます

シングストリート(Sing Street)

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全校生徒の前でバンド演奏して拍手喝采を受ける妄想は世界共通 

 

 

 一時帰国中に色々観に行ったうちの一本。

イケてない少年が自力でイケイケになり、夢も希望も彼女も一生の友人も一生の思い出もゲットする素晴らしいストーリー(この、自力で というところはすごく重要)

自分の好きな要素がたくさん散らされてて楽しかった。

 とくに好きなシーンがいくつかあって、三週間たった今でもとても心に残っている

 

 

兄の気持ち

「おれは昔はジェット気流だったんだ!なんでもうまくいってたんだ!」
と苦しげに爆発する兄。

「わかる…わかるよ…」自分も長女だからわかるんだよ〜〜。

下の子は、上の兄弟を手本として低リスクで生きていけるのし、上の兄弟の失敗を見て同じ轍を踏まないようにルート取りできるし、なんか可愛がられるし、長子から見ると「お前ズルいんだよ〜〜(おれもガイド欲し〜〜〜)」。

ゆがんだ家庭環境の影響をもろに受けるのもなぜか長子の役目で、長子はいつだって「未開の荒地を一人で進む」みたいな気分あるよね…

兄〜〜

 

体育館で主人公が見た幻、こうなったらいいなあ、の幻
両親の仲はとても良くて、自分の晴れ舞台を見に来てくれる。
兄は昔のカッコよかった頃の兄に戻って、悪い教師をやっつけてみんなのヒーローになる。
自分はイケてるバンドのボーカルやってフロアを沸かせてる。

でも、ぜんぶ幻!!

親はあくまで仲が悪いし(別居だし)兄はやっぱり葉っぱ吸い吸い日光浴だし、彼女は来ないしで、希望はぜんぶ幻

な、泣いた…

グザヴィエ・ドランの『Mommy』でもそういうシーンがあった。人が胸に抱く希望が実現された世界と、目の前に実際にあるクソな現実世界の対比が鮮明であればあるほど悲しくなっちゃうね

 

 顔が良い

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主人公のまわりに集うバンドメンバーたち、顔がとても良かった。

バカテク天才少年(右)はメガネの力もあるけど、なんか TOTO とかにいそうな賢げな雰囲気…

下のマネージャーは、、何…なんて言えばいいのか…いい顔なんですよほんと
写真だと伝わらないけど、動いてるしゃべっている彼はかなり味があってとても良かった
絶対歯科矯正してるんだよ、こういう奴は… そして本当に矯正してる口元

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よく見たらこのセーター、穴が空いてるね…最高

 

最後に主人公とその彼女は小型ボートを操縦してロンドンを目指す。
映画の外で観てるこっち側の大人たち(自分含む)
普通に「無理っしょ!転覆!漂着!」って考えてしまうけど、
若い二人の心には、きっとそんな気持ち一ミリもないんだろうな〜〜〜

10代の頃なんてなんかなんでもできるような気がしてたし、ダメージ受けても大体すぐ復活するし、逆に「船でロンドン行く!!!」なんて発想も行動も若者特有でしょ

夢が叶おうが叶う愛がそうやって無我夢中でウオオオオオ〜〜〜って狂ってた日々があったって記憶は、ずっと歳をとった頃にかなりの財産になっているんだよね。

がんばれ若者〜〜〜!!!!