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映画を観た記録

映画の感想を書きます

神は死んだのか(God's Not Dead)

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キリスト教徒的ラブアクチュアリー

 

有神論者と無神論者の思想間断絶を少しでも埋めよう、とか、信仰は良いものだよ、というようなマイルドな啓発・問題提起ムービーかなっと思って観てみた

 

有神論 vs 無神論
神の存在を一般の人に伝えるためにはどうしたらいい?

と悩む青年に、教会関係者が告げた言葉が「ナントカ伝の何章何節を聞かせてやったらいい。あ、あとナントカの何章何節もね」というシーンがあり、身近なキリスト教徒から結構こういうことを言われてる我が身にかえって

「ほんとこれだよ!根っからのキリスト教徒はこれで心が伝わると思ってるんだよ… 理解を要求してるだけなんだから気付けよ… 」

と超・共感してしまった。

青年も「えっ、それだけですか!?」ってヤベーって感じを出していたので、その後の展開に期待した。(なにか画期的な解決策が提案されるかな?の気持ち)

実際、その後展開された青年のプレゼンはとても上手で、なるほどなーと思わされたところも結構あった…がしかし、
広義の神的なものの定義と存在を証明しようとするのではなく本当に、ただ単にクリスチャンの信じる神の存在を証明しようとしていたので、やっぱりキリスト教ってのは自分の神についてまっっったく疑わないし迷わないな…と意志の強さに驚愕した。ゴリ押ししてても説得力があるのもすごい。

信仰を伝播させて俺色に染めてやるぜってパワーが他の宗教より強いよね

  

神は存在するのか?そもそも神とはなんだ?
であったらとても良いテーマだったのに、「キリスト教の神とジーザスはいかに素晴らしいか」の強調に終始してたのは残念〜  

特定の民族に肩入れしたり、死んだものを自分の気持ち一つでひょいと蘇らせたりするタイプの神は、実際そこまで信じられないよな〜
クリヘムのソーみたいな、人間よりワンランク上の知的生命体、くらいの気持ちしか抱けないょ… 

信仰に篤い分、彼らの神を信じないで反旗を翻すものには裁きが下る、ということをやんわりと含めてくるんだよね…
作中で「自由意志」を強調してたけど、やっぱりキリスト教の神に従わないものは滅びる、みたいな思想が確実に根底にある(そのかわり改心して服従を誓えば幸せが永遠に約束される)。
こういう狭量なところが不思議だし苦手なんだよなあ〜〜〜

 

 

有神論者が間接的にも精神的にも無神論者を殺したエンディングはちょっとどうかと…
最後にキリスト教ソングのスタジアムコンサートで、集まった一万人に「God's Not Dead って友達みんなにメールしよう!」って歌い手が提案して、実際みんなウッキウキでテキストしてる裏で無神論者がひき逃げにあい、死の間際でクリスチャンによって改心させられる…という暴力シーンはちょっとどうかと思った。
信仰に篤いキリスト教徒は、個人個人はとても良い人たちだけど、大規模集団になるとやっぱりちょっと距離を置きたくなるな。
孤独な人や救いを求める人に対しては本当に優しいから、そういうところは素晴らしいと思うけど。

 

これ、驚くべきことに2が制作されてて来年のイースターに公開になるんだって。
今作で意外と儲かったらしい。

すげ〜〜〜〜
キリスト教、ほんとつよいな〜〜〜〜