映画を観た記録

映画の感想を書きます

アリスのままで(Still Alice)

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若年性アルツハイマー認知症について知った映画

 

 

アルツハイマー病について、

「過去の記憶や習慣的な記憶、新しい事柄を記憶することができなくなる病気」

だと思っていたが、全く違うことを知った。
人間としての生き方を全て忘れて、木とか花みたいになってしまう病気だった。

美しく聡明でキラッキラに輝いていた女性が、末期には精霊みたいな状態になっているのを見ているのは辛い。
よくこんな病がこの世に出現したもんだなと思った。悪魔の仕業だろ…

 

あの時に薬をばら撒いてしまって死ねなかったのは神的な意思の差し金だと思うけれど、人間的な思考を失った元・人間な存在がそれでも生きていかないといけない意味ってなんだろう?


調べたら「アルツハイマー認知症ではだいたい発症から5~10年で死亡するとされ、平均余命は8年」ということで、アルツハイマーではない人よりは早く亡くなるらしい。

だからアルツハイマーは老化の一種じゃなくてやはり死に至る病みたいだ。

 

 

最後に出てくる文章がとってもよかったのでメモした。
英語の原文は物語の中の小節をとりだしたって感じだったけど、文字数を制限されて極限まで端折られて精製された日本語字幕訳は、とても美しい詩のように出来上がっていて、文字に書いたり口に出して言いたくなる感じがある。

 

 魂が昇ってくる
 はるか彼方の地球から
 飢えや戦争や疫病で死んだ人々の魂が
 魂はスカイダイバーのように宙に浮かび
 手足を曲げてくるくる回っている
 そしてつながりあってクモの巣のような網をつくる
 魂はオゾンと同じ分子構造だから
 外縁はそれを吸収して修復される
 永遠に失われるものはない
 進歩は痛みを伴う 
 失くしたものを求め、前進を夢見る

  

紅の豚とかマクロスプラスとかゆらゆら帝国のことが思いだされるようなイイ感じの浮遊感がある詩だ