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映画を観た記録

映画の感想を書きます

FARGO

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みんなの個性が強すぎる

 

 

少し昔の映画を2016年の今観ると、当時は目新しかったストーリーや仕掛けが今は全くきらめかな〜いってことが割とあったりする。この映画もそんな感じがあった。

 

が、

登場人物の個性がめちゃめちゃ強くて、それを観てるだけでかなりおもしろかった。

主要人物はもちろんだが、脇キャラたちの作り込みがすごい。
例えばこの人たち。

 

ジェリーの妻ジーン

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この人のアホそうな喋り方とだらしない身なりが、言葉より何より雄弁に人間性を語っていて「おお…」と圧倒された。

髪もボッサボサで昼になってもパジャマのまま、上着を羽織って編み物してる主婦。
上の写真の直後襲われて誘拐されるのだが、その時の逃げ方や怖がり方もこの人なら絶対こんな感じになるだろうなあ…と悲しい気持ちになるくらい「この人らしさ」があった。

 

マージの旦那ノーム

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ノームはだいたい家にいて絵を描いたり釣りに行ったりしているらしい。
朝が早いマージに朝ごはんを絶対に作って作ってあげようとするし、ランチにファストフード持って行って一緒に食べたりする。
最後のほうでは、自分の鴨の絵が何かに入賞して切手の図案に採用されたと言っていた。

本筋とまっっったく関係ない人物なのに、こんな風に設定が盛られまくっている。
それはきっと重要人物であるマージのキャラに厚みを出すためだったんだろうが、それでもノームの放つ異様な存在感に「おお…」と圧倒された。

 

ほかにも、マージの同僚(何か言うたび語尾に「マージ?」とつける。)、精神不安定な日系人ヤナギタ、高潔な警察官、全く可愛くない行きずりの女たちなどなど…

 

冒頭で’THIS IS A TRUE STORY’って言ってるから、この人間の生っぽさは当然、だって実在の人たちだからね…と納得していたのに、後からこの物語が完全なフィクションだということを知ったTHIS IS A TRUE STORYという一言は演出)。

 

……
完全にコーエン兄弟の掌の上で転がされていた。完全に……

 

やっぱりキャラ作りは大切だなと思わされた作品でした。