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映画を観た記録

映画の感想を書きます

アヒルと鴨のコインロッカー

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セリフが恥ずかしい映画

 


原作のせいか脚本のせいか知らないが、基本的に会話が恥ずかしすぎて辛かった。。
特にものすごい恥ずかしさを感じたのがこのセリフ。

  

  「神様を閉じ込めて、見て見ぬ振りをしてもらおう

 

これ!
なにこれ!!

めちゃめちゃ恥ずかしい!!!

 

こういう、日常でほぼ有り得ないポエムなセリフを聞かされると、もう全然ダメ。こんなこと言う人いるか?と100歩くらい引いてしまう。

ヒロインが得意げに言っているシーンでもかなり堪えてたのに、最後のクライマックスでも同じことを言ってたので本っ当に辛かった

どうしてあんなに「絶対に日常で交わされない珍妙な会話」を思いつけるんだろう?

 

もう一つ、


  麗子「あなたは、琴美ちゃんとブータン人の物語に飛び入り参加してる
  椎名「物語、ですか…

 

これもなかなか恥ずかしかった。

「人物Aがちょっと洒落た比喩表現を使って、人物BはAの言葉を繰り返すことで聞き返す」っていう邦画やドラマでよくあるこの会話パターン、かなりシラけてしまう。

あと「I have a bad feeling about this.」って二回もキャラに言わせてたのもゾワッとした。なんか、作者サイドの「これ言わせたいんだよね」ってニヤニヤしてる感じが見える。

 

 

全体的に、アヒルと鴨のコインロッカー」っていうタイトルを思いついたのでそれに沿わせるために物語をつくったと言われても即座に納得できてしまうくらい、物語の進行が最優先でキャラクターの思考はことごとく無視されていたのも嫌だった。

琴美も河崎も、かくあるべきという結末のためにとにかく死ぬように仕向けられていたし、ペット屋店長麗子さんはドライバー役と恥ずかしいセリフを言うためだけに存在していた。私はキャラを愛しながら映画を観るので、こんなに魂のない人たちを見ているのは辛かった。

あまりにも琴美が死にたがりだったので、途中気持ちが映画から離れてしまい無意識に他のことを考えていた。ドルジとの回想シーンを半目で観ながら、「有村架純が出てた世にも奇妙な物語みたいな話に持ってけるなあこれ」とぼんやり思った。

ドルジがどうにか未来を変えようとしても、個人情報を漏らすために琴美は必ずバスの定期券を落とすし、何があっても警察には通報しないし、隙を見て車の前に両手を広げて飛び出すのだろう。
ドルジの努力もむなしく、どの世界線でも琴美は死んでしまうのだ…。彼に罪を犯させるために…。

という感じ。今っぽいですね。

  

たまにこんな風にしょーもない映画を観ると、自分の好きな作品たちの良さを再確認できるし、自分が何が好きで何が嫌いなのかもよくわかるので、マイナスばっかりではない…が、やっぱり面白くて愛せる映画で心を豊かにしたいですね。

若い瑛太濱田岳の演技は良かった。
(しょっぱいセリフをうま〜くさばいていた濱田岳はスゴイなーと思ったし、自分が瑛太ファンだったらもっと楽しめただろう)
という感じで綺麗にまとめて、この映画のことは早く忘れることにします。