映画を観た記録

映画の感想を書きます

雨月物語

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京マチ子がやはり愛らしいのである

 

 

黒澤明の「羅生門」で、京マチ子森雅之の二人が超ウルトラ素晴らしくいつまでも心に残ったので、同じ二人がでているこれも観た。

 

戦国時代の話だが、百姓の家や着物がいやに小綺麗で何かこの人たちは金持ちか高い身分の人なのか?と錯覚した。これは黒澤明観過ぎの弊害だろうな。
あと、脇を固める俳優がほとんど知らない人ばっかりなのも新鮮だった。

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このお付きの老婆:右近を演じている毛利菊枝という人が不気味でとても良かった。
黒澤映画だったら三好栄子が演じていそうな役柄だ。
三好栄子より薄味の顔で、淡々とおっかなく話すので物の怪っぽさがアップ

主演の森雅之は、羅生門の他に「白痴」「悪い奴ほどよく眠る」で観ているのだが、どれをとっても別人のように見えるのですごい。今回は小物マインドな百姓役なので、羅生門の時のような凄まじい表情などは特にナシ。
夢から覚めたあとに、廃墟をあてどなくウロつくシーンがなんかすごく良いなと思った。

物の怪若狭役京マチ子は、羅生門に引き続きとても美しかった。
美しいというか、とてつもなく可愛らしい。(輪郭とか見ていると、小さな女の子のようだ)
衣装・化粧で若く見せているところもあるのだろうが、それでも羅生門時26歳前後、この作品では30歳前後のはず。これ以降の作品の写真を見ても、いつまでも美しい京マチ子に驚いた。

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これは羅生門京マチ子様。すごいかわいい。なんなんでしょうか

ストーリー的には、雨月物語とか知らなくても日本人なら遺伝子に刷り込まれてそうな昔話的な内容。

最後にはこんなに美しい京マチ子
「この屋敷を捨てて、私の国へ参りましょう」
森雅之が言われていたが、この美しい人の言う「私の国」ってどんなだろ…としばらく妖しい思索に囚われてしまった。ただ連れて行こうとするんじゃなくて「私の国」って…。どんななの…。

 

京マチ子をガン見していた久しぶりの白黒邦画でした。