読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

映画を観た記録

映画の感想を書きます

マダム・イン・ニューヨーク

f:id:driedfruits:20160218134146j:plain

境遇が近くて冷静に観ていられない映画

 

 

別にインド人と結婚して家で菓子作って生意気な子供の相手をして憤懣やるかたなし、みたいな生活をしているわけではない。

ではないのだが、マダムのこの生活、30歳以上の女なら「自分と重なる部分」や「まわりでこういう女がいる」とか、とにかく身近に感じるところがあると思う。

だからこそ、なんかこう映画を楽しんでいるというよりは、昼ドラを観て登場人物や展開にワーワー言って友人と騒ぎたくなるような…そんな気持ちになってしまった。

 

映画の最初っから、マダムご本人のあまりの美しさに驚きひれ伏した。
安野モヨコの漫画から文字通りそのまま飛び出してきたようなグリグリのビジュアルだ。
しかも演じているは女優は当時(おそらく)49歳だ。
f:id:driedfruits:20160218133716j:plain
インド人、というか南アジアのカレー文化圏マダム達は、若い頃は大変に美しく年をとるにつれて巨大化していくイメージがあったが、彼女のように美しいままで年を重ねるとこんなに素晴らしいことになるのかと驚き再度ひれ伏したくなりました。(まあ、女優さんだけどね)

 

 マダムが頑張っている姿は美しく、NYで友達もできて楽しく毎日を送る様子を見るのはとても楽しいのだが、一定間隔でインドから襲ってくる旦那と子供からのストレス攻撃にイラつきまくっていた。

「なんやねんこの旦那は… この娘は…」
という想いがだんだんと
「マダムも思ってること言ったらええやん…」
という想いに変化していった。 

嫌なら嫌と言えばいいしやりたいならやればいいじゃん
という意見は、インド人マダムには厳しいのかもしれない。


そういえば、冒頭でマダムがまだ英語がうまく話せないために、入ったカフェの店員からひどい接客を受けて泣き出してしまうシーンがあったが、あの店員の態度はものすごかった。ここ数年で一番心に残る「私は優しさのかけらも持たない人間を見た!」というシーンだった。

f:id:driedfruits:20160218142956j:plain
こんな恐ろしい店員から怒鳴られたら、NYも英語も大嫌いになって一生ヒンディー語圏で生きていくわと思ってもしょうがない。(私はおかげで、困っている人がいたら助けよう!という意識を強く持った)

 

最近観た映画の中で一番文句なく美しい女優さんだったので、非常に眼福だったし声や立ち居振る舞いも含めてとにかく素敵だった。
美しいマダムの幸せを願いたくなる映画だ。


最後はそれなりにスカッとして終わってくれたので良かったです。