映画を観た記録

映画の感想を書きます

The Revenant

 

ネタバレしかないので注意!!!

f:id:driedfruits:20160223173552j:plain
★★★★☆
観ている最中よりも、観終わって振り返ってる時の方がしみじみと面白さを感じた
何か「ものすごく良いもの」を観たような気になった…フシギ

 

全編を通して北米の自然が美しく、綺麗な絵画を観ているようだった。

あるいは、人間たちの心の葛藤や争いごとや血生臭いことが、あの静かな美しい冬の北米を背景に淡々と進んでいく様子が、まるで純文学を読んでいるかのように心に響いた。
もしくは、壮絶な Man vs Wild、または ふざけてない WILD BOYZ (これ最近どこのレンタル屋でも見かけなくてさみしい)。


たった一人で極限状態からどうやって生還するか、
っていうテーマは最近本当によく見かけるけどこれも簡単に言えばそんな感じ。

そこに復讐っていう要素をトッピングして、人間の生への執念がよりギラギラとドロドロと描かれてると思った。

 

実際、ディカプリオ氏が熊にメチャメチャにされて、観てるこっちもグエーてなるくらいの大怪我だったのが、息子が ウワータスケテ!! てなった後から結構すぐ元気に歩いてんじゃん!と驚いた。
これが生への執着ってやつだ。
トムハにリベンジするぞって決意が生命力に油を注いだって感じだ。

そこからなんだかトントン拍子で身体が回復してく様は、背骨の折れたブルース・ウェインの回復期を彷彿とさせるものがあった。(が、あれは実は身体がヤバイのを頭が感じないように神経回路をストップさせていただけかもしれない、今思えば…)

そしてこの映画は終わり方が最高に好みだった。
監督も言ってたけど、「What is after revenge?」(復讐のその後には何が?)。
この投げかけ最高。好きすぎるテーマ。

普通なら死んでるところ、自分を生き延びさせたその執念の源がなくなってしまったらこれから一体どうすれば?いいのか?? こういうの好きやねん!!無限の住人的な。
だから文学を感じた。

ラストシーンのディカプリオ氏の表情は素晴らしかった。

あと、綺麗な風景の中で人間たちが血まみれになっていたり、大自然の中で生きていくためにはとことん汚くならないといけない、という描写がそこかしこにあってそれも好きな感じだ。
自分が死なないために馬の腹の中に入って一夜を明かすというシーン、馬の内臓の臭さ温かさ湿り気がすごく伝わってきて、野生の世界の綺麗事のなさに感動した。
良い・・


 

f:id:driedfruits:20160223173623j:plain
トムハ演じるイカす悪役フィッツジェラルド

フィッツジェラルドは、トムハがやってるからよかったけどこれが他のおっさん…
例えばジョン・C・ライリーとかがやってたら、ただもう本当にムカつきのみだったであろう(ジョン・C・ライリーに恨みはないが)。
よかった、トムハで。



日本での公開は4月らしいので、その時また大きい画面で観られるのが楽しみ。
もう一度観たら違った感想を抱きそうなのでそれも楽しみ。